気管虚脱・気管支に優しい犬用ハーネス選びのポイント
気管虚脱・気管支に優しい犬用ハーネスの選び方
ワンちゃんが散歩中に苦しそうに咳き込んでいたら、それは気管虚脱のサインかもしれません。
気管虚脱とは、気管がつぶれて呼吸困難を引き起こす病気です。首輪の場合、この気管を圧迫してしまう可能性があります。
愛犬の健康と安全を守るためには、気管に負担をかけないハーネス選びが重要です。
こちらでは、気管虚脱の症状や原因、ハーネス選びの重要性について解説します。
気管虚脱・気管支に優しいハーネス選び
気管虚脱の原因と症状
気管虚脱は、気管がつぶれてしまい、呼吸困難を引き起こす病気です。その原因は様々で、老化や肥満、遺伝などが考えられます。主な症状は以下のとおりです。
- 咳:特に興奮時や運動時に出る「ガーガー」という咳
- 呼吸困難:呼吸が苦しそうになる
- 運動不耐性:すぐに疲れやすくなる
- 失神:呼吸困難から一時的に意識を失う
これらの症状が見られる場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
気管を圧迫しない構造とは
首輪の場合、リードを引っ張る力が首に集中し、気管を圧迫するおそれがあります。一方、良いハーネスは胸とお腹全体でリードの引っ張る力を分散させるため、気管への負担を軽減できます。特に、気管虚脱の犬には、首ではなく胴体で支えるタイプのハーネスがおすすめです。気管が苦しくないようにするためには、以下の要点を参考に、ハーネスの形状や素材、サイズ選びに注意することが大切です。
- 形状:首輪タイプではなく、胴体で支えるタイプ
- 素材:軽量で柔らかい素材
- サイズ調整:首や胴回りに合わせて、締め付けすぎないように調整できるタイプ
首輪とハーネスの違い
犬の散歩で使用する首輪とハーネスにはそれぞれ特徴があります。
首輪
- 装着場所:首
- 体への負担:首と背骨への負担が大きい。食道、甲状腺など首回りに集中する気管の負担がある
ハーネス
- 装着場所:胴体
- 体への負担:体への負担を分散できる
首輪は装着が簡単で手間がかかりませんが、気管虚脱の犬や小型犬などでは、首への負担が大きくなってしまう可能性があります。
一方、ハーネスは首や体への負担を軽減できます。犬によっては装着を嫌がって手間取る場合がありますが、健康のためにはハーネスがおすすめです。
ハーネスの種類と特徴
ハーネスは、大きく分けて頭を通すタイプと前足を通すタイプの2種類があります。
頭を通すタイプ
足を上げたり触れたりせずにハーネスを脱着できます。足を触られたくない、長時間じっとしているのが苦手なワンちゃんにおすすめです。
前足を通すタイプ
両足を下から持ち上げるように犬の体を包み込む形状のハーネスです。つけ方はシンプルでわかりやすいですが、ワンちゃんの中には足を上げたり、触れたりするのを嫌がる子もいます。
気管虚脱・気管支を圧迫しないハーネス選びのポイント
ポイント1:形状
気管虚脱や気管の弱い犬には、首への負担を軽減できる形状のハーネスを選びましょう。具体的には、首回りがY字型や胴回りがH型のハーネスがおすすめです。
- Y字型:首の前が開放されているため、気管への圧迫を軽減できる
なお、切り込みが深いY字でないとこの効果を発揮できませんので、しっかり切り込みのあるY字型を選びましょう。
- H型:首と胴体の両方にベルトがあるため体重が分散され、首への負担を軽減できる
Y字型とH型の両方の特徴を持つY字H型のハーネスなら、首や気管だけでなく、H型の構造によって脇への摩擦の心配もありません。体全体の負担を軽減できます。
ポイント2:素材
ハーネスの素材は、愛犬の負担を軽減するうえで重要な要素です。気管虚脱の場合は、柔らかく耐久性に優れた素材を選びましょう。例えば、軽量で愛犬の負担が少ないナイロン素材や衝撃を吸収するクッション性のある素材がおすすめです。
それぞれの素材の特徴を理解し、愛犬の体質や活動量に合わせて最適なものを選んであげましょう。
ポイント3:正しいサイズ選び
ハーネスは、愛犬の体にぴったりとフィットするサイズであることが重要です。緩すぎると気管に負担がかかりやすくなるだけでなく、抜け出す危険性もあります。きつすぎると呼吸を妨げたり、皮膚を擦りむいたりする可能性があります。
正しいサイズを選んだうえでぴったりフィットするように調整しましょう。
特に子犬の場合は、成長に合わせてサイズ調整や新調が必要です。
愛犬にぴったりのハーネスを見つけるには?
試着の重要性
愛犬にぴったりのハーネスを見つけるためには、実際に試着させてみることが非常に大切です。ハーネスのサイズが合っていないと、気管に負担がかかってしまうだけでなく、抜け出してしまったり、擦れて皮膚を傷つけてしまったり、筋や筋肉を傷める可能性もあります。試着時のチェックポイントは以下のとおりです。
体型にフィットしているか
きつすぎると気管や皮膚を圧迫し、緩すぎると抜け出す原因になります。特に、首回りや胴回りのサイズはもちろんですが、前寸の調整幅が重要です。
愛犬が嫌がらず、自然に歩けるか
愛犬の様子をよく観察し、違和感がないか確認しましょう。愛犬がハーネスを嫌がったり、落ち着きがないようであれば、サイズが合っていない可能性があります。無理強いせず、愛犬が快適に過ごせるハーネスを見つけることが大切です。
試着は、愛犬がリラックスできる環境で行ってください。試着させてみて不安な点があれば、お店の人や専門店のスタッフに相談することをおすすめします。
試着ができない環境の場合は、愛犬の首回りや胴回りなどを正しく測定し、商品のサイズ表と照らし合わせながら最適なものを選んでください。専門店に相談すれば選び方を提案してもらえます。
お店や獣医師への相談
持病がある愛犬のハーネス選びに迷ったら、お店の人または獣医師に相談するのもおすすめです。気管虚脱の症状や愛犬の体格、散歩中の癖などを伝えることで、最適なハーネスを選んでもらうことができます。愛犬にぴったりのハーネスを見つけ、安全で快適な散歩を楽しめるようにしましょう。
犬の体と心の健康を第一に考えた製品作りのブランドを選ぶ
愛犬の気管や体への負担を軽減するために、犬の体と心の健康を第一に考えた製品作りをしているブランドを選ぶことも大切です。例えば、以下のような視点を持ったブランドを選ぶとよいでしょう。
- ハーネスを専門にしているブランド(首輪などを販売していない)
- 動物福祉への配慮(ヴィーガン対応の素材を使用)
- 獣医師や専門トレーナーなど専門家との連携
- 愛犬の体の構造に基づいた設計(犬の健康への配慮)
- 素材の機能性(デザイン性・耐久性の高さ、摩擦やアレルギー反応を起こしにくい高品質な素材の追求、高精度な職人技、サイズの幅広さなど)
このようなブランド製品を選ぶことで、愛犬に安心して使えるハーネスを見つけることができます。
気管虚脱・気管支に優しい犬用ハーネスをお探しなら
愛犬とのお散歩は、飼い主にとっても愛犬にとっても大切な時間です。気管虚脱や気管支の弱い愛犬には、ハーネス選びが重要になります。こちらの記事を参考にしていただき、愛犬にぴったりのハーネスを選んで、安全で快適なお散歩を楽しんでください。
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